その20  そして当日!(前編)

さあ、準備万端、満を持してやってきた歌舞伎観劇当日!
雨でした。
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この2か月間、ものすごい勢いで目的に向かってまい進してきた私たち。
ところが5日前ぐらいから、なんと決行日に雨マークが。

お着物のみなさん、雨の日の判断はどうなさっているのでしょう?
私は、御召のようなしぼのある着物は、水は大敵、絶対濡らしちゃ駄目!
と言われていたので、弱雨と聞いてもその時点で逃げ腰に。
黒猫隊長は雨コートを着て、草履にカバーをかければ土砂降りじゃない限り大丈夫、と言いますが、着付けも微妙な私には、どうにも気が重い。


それでも前日、雨コートを見に百貨店に行ってきました。
そしたらもう、何じゃこのデザイン!っていうものばかり、しかも結構高い・・・。
二部式のものと一部式のものを3種類見ましたが、どれも素材感も色もとても着る気になれるものではありませんでした。
着物用の雨具って、全然選択肢がないんですね。
それだけ需要が少ないってことでしょうか。
こんなものに18000円も出すなら、あたしゃ半幅帯が欲しいよ!


お稽古やお仕事で、どうしても雨の日に着物で出かけなくてはならない人ならいたしかたないけれど、趣味の着物は雨の日はNG、というスタンスが一般的なんですね。
ホテルで着付けてホテルで宴会、もしくはタクシーでの行き帰りが可能ならいいのでしょうが、今回の計画では、屋外にいる想定時間が長過ぎました。


というわけで、いきなり着物で歌舞伎、雨天中止!となってしまいました。
は〜〜、今までの苦労がガラガラガラガラ。
着付け教室3回目もとりあえずキャンセル。


やっぱり春は無理だった。
最初の目標通り、11月の歌舞伎を目指して精進しよう、と落ち込んでいる私のもとに、黒猫隊長から宅急便で雨コートを送った、との知らせが届いたのでした。